冷蔵庫を手放して、1年。

ミニマリストになりたくて手放した、というより、
重たい荷物を下ろしたかった、という感覚に近い。

冷蔵庫を持たないという選択は、
生き方をはっきりと決めた年でもあった。

冷蔵庫の音が、気になりはじめた

数年前から、冷蔵庫の音が気になりはじめた。

茶色くて、大きくて、
いつも何かを言っているような存在。
キッチンの主役を飾っている冷蔵庫に、
なんとなく違和感を覚えるようになった。

シーンとした部屋の中で、
微妙な音を立てている。

家族は聞こえないと言うけど、
わたしには聞こえる。
いつも、何かを話している。

大きな冷蔵庫と、家族の時間

わが家の冷蔵庫は大きい。

子どもが生まれて、
「どうせなら」と欲張って大きなものを選んだ。
デザインも気に入って、
茶色の、かっこいい冷蔵庫。

子どもが1人、2人、3人と増えるたびに
「大きいのを買ってよかったなあ」と、
冷蔵庫にも話しかけていた。

もう、手放すときだと思った

数年前から、
家の中のものを、どんどん手放すようになった。

ミニマリストと呼ばれる暮らしに近づくにつれて、
家の中は静かになっていった。

その分、
冷蔵庫の存在感だけが、目立つようになった。

もう、手放すときだ。

冷蔵庫はいらない、と言った日

「そろそろかなあ」

なんとなく、
タイミングや時期はわかる。
そう思って、夫に話した。

すると、
「えーっ!冷蔵庫はいるやろ!!
そろそろとか、ないやろ!!」

そうかな。
でも、もう冷蔵庫なしでいける気がしていた。

以前のわたしなら、
冷蔵庫のない生活なんて考えられなかった。

でも今は違う。
知識もあるし、工夫もできる。
冷蔵庫がなくても、
豊かな生活はできるとおもった。

冷蔵庫の行き先が決まった日

とはいえ、
こんなにきれいで、かっこいい冷蔵庫を、
捨てることはできなかった。

どうしようか、と迷っていた頃。

夫が仲間に、
「うちの妻が冷蔵庫を捨てようとしてる」
と、おもしろおかしく話した。

その場は大盛り上がりだったらしい。

そして翌日。

その友人の冷蔵庫が、壊れた。

「冷蔵庫こわれたから、ちょうだい!笑」

LINEを見せられて、
わたしは即答した。

「喜んで!」

すると今度は、
夫が大慌て。

「マジで!?ほんまにあげるん!?
どーするん!?」

冷蔵庫のお引っ越し

「うん、あげて。
めっちゃ掃除して、ピカピカにしとくから。
引き取りの日、決めといて〜」

すぐに話は進み、
冷蔵庫の引っ越しの日が決まった。

行き先は、岐阜。

「一人暮らし用の小さい冷蔵庫あるけど、いる?」

そう聞かれたけれど、
ありがたい申し出はお断りした。

わが家に、冷蔵庫はいらないから。

再会した冷蔵庫

後日、その友人の家に遊びに行った。
久しぶりに冷蔵庫に会う。

そこは、
わたしが住みたいと思っているようなログハウス。
自然に囲まれた、ポツンと一軒家。
薪ストーブのある、素敵な家だった。

冷蔵庫と対面して、
思わず抱きついた。

「出世したなーー!!」

本気で、そう思った。

奥さまも、とても素敵な人で、
この冷蔵庫を大切に使ってくれそうだった。

次の行き場があって、本当によかった。

帰り際、奥さまが
庭に咲いている花を束ねて、
「これ、どうぞ」と渡してくれた。

冷蔵庫のお礼に、花束をもらった。
引き取ってくれたお礼をしたいのはこちらの方なのに。

とても素敵なプレゼント。

冷蔵庫を手放して一年、思うこと

それが、1年前の話。

今はもう、
冷蔵庫なしの生活にも慣れた。

いらないから捨てるんじゃなくて、
誰かの暮らしで、また使われていく。

モノは、そうやって巡っていく。

冷蔵庫に会いたくなったら、
岐阜に行こう。

冷蔵庫を手放してからも、
子ども三人と夫の弁当を、毎日作っている。

その話は、別の記事に書くことにします。

 

ABOUT ME
hanjukumamako
半熟ままこです。 数年前から家事と料理はシンプルにしています。 旦那は花粉症&副鼻腔炎がなおり、 次女はアトピーが改善され、 三女の喘息がおさまりました。 泣きながら通っていた病院通いも今はしていません。 少しずつでも生活を変えていけば、必ずよくなる! わたしが実践していることをブログに書いています。 お役に立てれば幸いです。